HISTORY OF SAVANNA RX-3.



ここでは初代マツダサバンナの歴史を簡単にたどって行きたいと思います。


誕生編
初代サバンナは1971年9月6日、ロータリーエンジン搭載車第5弾として、兄弟車の 「グランドファミリア」とともにマツダ(当時の東洋工業)から発表されました。当初は クーペとセダンの2種類のボディのみでした。エンジンは10Aで4速マニュアルミッシ ョンとの組合せのみ。装備によってクーペは4つ、セダンは3つのグレードが用意されて いました。
●クーペ     スタンダード/SX/GS/GSII
●セダン     スタンダード/RX/GR
で、当時の価格は・・・
スタンダード・・・60万円  SX/RX・・・67万円  GS/GR・・・70万円
最上級のGSIIは75万円。時代を感じますねぇ。(笑)
性能はと言うと、 最高出力は105ps/7000rpm、最大トルクは13,7kgm/3500rpm。
最高速度は180km/h。最高速をメーカーが発表してるとこがまたまた時代ですねぇ。 メーカー同士が競い合ってたってことですからね。いいんだか悪いんだか・・・。 この年早速「パリ・サロン」に出展されています。当然「MAZDA RX-3」の名前で。 仮にこの最初のモデルをT型と呼ぶことにします。T型の特徴は丸型グリルと丸型テール ランプ。このテールランプはレンズの周りが赤く塗られていて、現在ではほとんどお目に かかれないシロモノです。その他にはボンネット上にダミーのエアアウトレットが取り付 けられています。ホントにダミーです。X−808のメンバーの方でこのI型を新車から ワンオーナーで乗り続けている方が居られます。「ノスヒロ」にも登場しました。
←最初期型テールランプ

番外編・MAZDA RX510
サバンナGSIIをベースに内外装に手を加えたクルマで、71年の東京モーターショウに 出品されました。
叩き出しのようなフェンダーフレア、延長されたテール、爬虫類を思わせるフロントマス クなど、「カッコE」かって聞かれると「うーん・・・」って感じだけど、迫力は充分。 画像はこちらで。(46KB)


スポーツワゴン登場編
1972年1月13日、サバンナにワゴンボディが追加されました。その名も「マツダサ バンナスポーツワゴン」。 どう考えても名前負けしてると思うんだけどね。 セダン、クーペとのボディ以外の違いはリヤサスペンション。ショックアブソーバーの取り 付け位置が変更されています。セダン、クーペでは、リヤホーシングが暴れないように前後 に互い違いに取り付けられているのですが、ワゴンではボディレイアウトの都合だと思わ れますが、ホーシングの前側に「八の字」に取り付けられています。取り付け部分もシャ フト方向にボルトが突き出ているタイプになっています。おかげで流用できるショックを 探すのに苦労しましたけど・・・ね。(笑) ちなみに商用の「バン」も数台登録されていたようです。


GT登場編
1972年9月18日、サバンナGTが発売されました。外観 の変更点はテールランプ。 グレーのランプベースに丸とローター型の中間のような微妙な形状の赤いレンズ。室内で はダッシュパネル中央の3連メーターが角型から丸型になりました。1番の目玉はカペラ や輸出仕様のRX−3に搭載されていた12Aを搭載して5速ミッションになった「サバ ンナGT」の登場ですね。
最高出力・120ps/6500rpm 最大トルク・16.0kgm/3500rpm
最高速度・190km/h  0−400m・・16,0sec  東京価格 79、5万円
これに続いて既存のグレードが11月13日に改良型発売されました。
@5連丸型メーターの採用 AGSUに布張りシート採用 Bフロントオーナメント「RE10」新設 Cボディサイドストライプ&ホットエア抜きダミーオプション化 Dステアリングロック&タンデムマスターシリンダーの新設(RX、SX) Eコラブシブルステアリングシャフトの新設(RX、GR、SX、GS)
よく「12AのサバンナがRX−3で10AのはRX−3ではない。」とか言ってる雑誌 がありますけど、あれは「しったか」してるだけです。だって輸出名が「RX−3」なん だもん。イギリス仕様は10Aが載っててサーマルリアクタがついてて「MAZDARX −3」だからね。「しったか」してる人が居たらつっこんであげましょう。(笑)
このタイプがII型ってとこですかね。とりあえずここまでが、いわゆる「前期型」ってと ころですね。
1973.



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